磯の香りがする川のまち 富山県・射水市内川を味わう 海旅モニターツアー in 富山県射水市 開催しました!

【開催レポート】 一般社団法人海と食文化フォーラムは、2025年10月9日(木)〜10日(金)の2日間にわたって、富山県射水市新湊地区を舞台に「海旅モニターツアー」を開催しました。


海旅プロジェクトは、地域の「海と食」に焦点を当て、圧倒的な感動体験を通じて、学びや気づきを促す体験機会の創出を図り、食を入口にした社会課題や海洋文化の理解を深める学びの旅を設計することで、参加者が「海と人のつながり」を再発見して、次の行動へとつながる体験づくりを目指します。
第一弾の舞台は、富山湾とつながる川・内川を抱える射水市。川と海が交わる独特のまちの風景や文化を題材に、「海×食×旅」をテーマとしたモニタープランを設計しました。旅行業界、食業界、メディア、農漁業を学ぶ大学生など計8名のモニター参加者が、射水ならではの “海と暮らす1泊2日” を体感しました。この取り組みは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で実施しています。

【開催概要】

名称:「磯の香りがする川のまち」富山県・射水市内川を味わう 海旅モニターツアー in 富山県射水市

開催日:2025年10月9日(木)~10日(金) ※一泊二日

開催目的:「海旅プロジェクト」を継続可能な現地の魅力を発信する旅コンテンツとして定着させるため、ご参加いただくモニターの皆様にご意見をいただきながら、海×食×旅というコンセプトで、地域と協業して海旅体験の付加価値を探る。

モニター参加者:旅行業界関係者、メディア関係者、農業・漁業の経営を学ぶ大学生 計8名

行程:1日目

14:00 [現地集合] 万葉線 クロスベイ駅前

14:10 [徒歩移動] 射水市観光まちづくり課にて、「内川の街の変遷と概要」について紹介

15:00 [徒歩移動] 内川散策

16:00 講座① 空間デザインから見る海と暮らすまち、内川の魅力(場所:AKAMA富山)

17:00 講座② 白えび漁×富山湾の海について(場所:AKAMA富山)

18:00 [食事] 富山湾の海の恵みを食べて体感(場所:喰いもの屋 世楽美)

20:00 解散

行程:2日目

6:30  新湊漁港にて、白えび漁船見学(※観光船による白えび漁見学を実施予定でしたが、荒天のためプログラムを変更)

7:15-7:30 朝競り見学

7:30-8:00 調理体験 & 朝食(場所:みなとキッチン)

9:30-11:00 モニタツアー全体のフィードバックミーティング(場所:みなとキッチン )

12:00 昼競り見学 ※希望者のみ

川と海が交わる、射水ならではの “ 海旅 ”

今回の舞台・富山県射水市新湊地区は、内川を中心に、漁業や食文化とともに独特の暮らしを育んできたまちです。モニターツアーでは、白えび漁や競りの現場、町並み散策、食体験を通じて「海とともにある日常の豊かさ」に触れることを目的としました。

地元のキーパーソンから街の魅力を聞く

ツアー冒頭は、射水市観光まちづくり課の佐野泰寛さんから、「内川周辺エリアと観光資源としての可能性」についてお話をしていただきました。かつて見過ごされていた内川の価値を、熱をもって語る佐野さん。漁師町の風景を「残すべき暮らしの財産」と捉え、行政の立場から再生に挑む姿に、参加者も「地域と共に生きる観光」の意味を実感していました。

佐野さんのお話の後は、徒歩で内川沿いの古民家複合施設「AKAMA富山」へ移動。
リノベーションの仕掛け人であり、空間デザイナーの明石博之さんから、デザインの視点でまちの魅力を伺いました。十数年前、内川の人と風景に魅せられ移住したという明石さん。
“よそ者”としての新鮮なまなざしと、地域に溶け込みながら築いてきた関係性から生まれる言葉には、まちの良さを受け継ぎつつ、新しい価値を共に創るヒントが詰まっていました。

最後は、白えび漁師の野口和宏さんから「白えび漁×富山湾の海について」伺いました。新湊の漁師さんが古くから育んできた様々な漁法や文化が、新湊でとれる魚の豊富さと豊かさにつながっていることがわかります。また、今富山の海で起こっていることや、野口さんが感じるリアルな海の課題も直接聞くことができました。

参加者からは、新しい内川を作るために挑戦するキーパーソンの話に
「内川の概要を詳しく聞いてから川沿いを歩くと風景が全く違って見えた」(旅行業・男性・30代)
「内川をなんとかしたいという熱い思いが伝わってきた」(メディア関係・男性・50代)
「令和の漁師という感じで、漁師さんのイメージが変わった」(旅行業・男性・50代)
という声も。“人”を通して海まち・射水を知る貴重な時間となりました。

富山湾の恵みを堪能する食体験

夕食は、富山湾の海の幸をふんだんに使ったビストロ「世良美」で。
フレンチをベースにした繊細な一皿一皿には、地元の定置網等で獲れた多種多様な魚介類が使われ、射水の豊かな恵みが凝縮されていました。地元食材を知り尽くすシェフの感性が光る料理に、「話を聞いてから食べると一段と味わいが違う」(旅行業・男性・50代)、「バショウカジキなど初めての食材もあり、とても印象的だった」(メディア関連・男性・50代)、「地元の方と語らいながら味わう時間こそ旅の醍醐味」(旅行業・男性・50代)と、参加者からも笑顔がこぼれました。
おいしい料理を囲みながら、空間デザイナーの明石さんや漁師の野口さんとも自然に会話が弾み、夜はあっという間に更けていきました。

観光船と朝セリ見学で、海の変化を体感

翌朝はあいにく風が強く、観光船は出航できませんでした。残念ながら白えび漁への同行は叶いませんでしたが、野口さんの白えび漁船や朝のセリの様子など、貴重な現場を見せてもらいました。
「漁師さんが船で帰ってくる風景は迫力があって印象的。漁業に携わる人の力強さを感じました」(大学4年生・女性)、「悪天候で漁に出られないなど、漁師さんの生業の大変さを実感した」(旅行業・50代男性)などの声もあり、参加者にとって漁業をより身近に感じられたようです。

まちの人と一緒に手作りして味わう、射水の豊かな朝食

その後、漁港内にある鮮魚店「孫七」で朝採れの新鮮な魚を選び、シェアキッチン「みなとキッチン」で朝食作りを体験。漁師の野口さんのお母様が白えびの殻むきを教えてくださり、なんとも贅沢な白えびの刺身を堪能。自分たちで塩を振り、コンロで焼いたイシモチやアジはふっくらと新鮮な旨味が口の中で広がります。参加者からは、「採れたての食材は、食べ物じゃなくて生き物。ありがとうという気持ちで大切に食べようと思った」(大学4年生・女性・20代)「殻むきはとても繊細で難しかったが、甘くてびっくり!」(大学3年生・女性・20代)といった声が聞かれました。同キッチンで料理イベントも行っている「たべごと屋ナトゥーラ」さんが作ってくださる心づくしのお味噌汁やお惣菜も、心がほどけるおいしさ。射水で暮らす人々の温かさが感じられる、心あたたまる朝のひとときとなりました。

今後の展望

ツアー最後に行われたフィードバックミーティングでは、参加者から「直接街の方と話したり、作り手が見える状態で食べたり、“体験”の大事さを感じた」(メディア関連・男性・50代)、「海も魚も好きだけどもっと知りたくなった」(旅行業女性・20代)など感想が聞かれました。また「参加者としてではなく、”アンバサダー”として街の魅力を伝える立場でかかわると、関係人口が増える可能性もある」(旅行業・男性・30代)などの意見も。
反対に地元の関係者からは、「参加者の方の視点や質問が新鮮で刺激をもらった」(空間デザイナー・明石さん)、「飲食をともにし海や街について話すことで、通常のツアーとは違うつながりができた」(漁師・野口さん)などの声が聞かれました。参加者はもちろん、地元関係者にとっても新たな気づきや関係性が生まれ、「海旅」の可能性が一段と高まったモニターツアー。今回のツアーで得た知見やご意見・感想をもとに「海旅」コンセプトをブラッシュアップし、各地域での海旅実施や次なる展開など検討していきます。
今後も “海と暮らすまちの映えない感動旅” を発信し、次世代へ豊かな海を引き継ぐ取り組みを進めてまいります。

熱いのは温泉だけじゃない 鹿児島県指宿市視察

【視察ブログ】こんにちは!出張大好きでおなじみの世古(せこ)です。

今回は「海旅視察」の第三弾として鹿児島県指宿市にて
山川町漁業協同組合の自然体験ツアーに参加してきました!

海旅プロジェクトとは今年から本格実施スタートする新規事業で、「海×食×旅」の新しい形を模索します!従来のガストロノミーツーリズムと一味違い、「海と暮らす街」のディープな日常を味わう旅・・・

地元の食材の一番おいしい食べ方から、漁師さんおすすめのお店、実際に海に出て食材調達など、さまざまな方向から地元密着で「旅」を考えます。

“映えない”、それはありのままの日常。

“海と暮らすまち”の日常の中には、あなたにとっての非日常となる新たな発見と感動がある。

ここでしか味わえない「特別な食文化」「生業や生活の中に隠れた魅力」に出会う旅は、きっと忘れられない時間をあなたに刻む。

そして、この旅でしか知りえない「今起きている海の変化」への気づきも・・・

「知らないままでいたくない」海旅をあなたに。

海旅プロジェクト、始動します。

鹿児島空港に到着し、参加者は早速用意されたバスに乗り込みます。
この日はちょうど台風が日本列島に上陸しており、
ツアーの開催が危ぶまれていました。決行できてよかった!

まず一行が向かった先は、JAいぶすき!
ここには地域の誇るべき食材があるそうです。
海旅プロジェクトとしては「地域の食」を知るために要チェックです!

こちらではオクラ農家の前川さんからIPM農業についてお話いただきました。
鹿児島はオクラの生産量が日本一ですからね!

本当は実際に畑に行って農業体験をする予定だったのですが、
悪天候のため、屋内での講座となりました。

しかしこの講座がとても面白かった!

IPMとは、害虫への天敵の活用や病気などの影響を受けにくい品種を利用など、
さまざまな防除方法を使って病害虫や雑草の発生を抑える技術のことで、
指宿市ではアブラムシの天敵であるテントウムシを利用した栽培を促進しています。

実際にテントウムシはこのような缶に入って販売されているそう。
これを畑に行って開封するんだとか。
「毒をもって毒を制す」ならぬ「虫をもって虫を制す」だ!

なるべく農薬を使わず、環境に優しいカタチの農業への熱い思いを感じる
とても有意義なお時間でした!


オクラとIPM農業について学んだあとはお昼ごはんに。
唐船峡という平成の名水百選に選ばれた地へ

この回転式スタイルの流しそうめんはココが発祥らしいです!

もちろん回っている水は湧水をくみ上げたものが流れています。
水の流れを見ているだけで涼める、そんな環境で食べるそうめんは格別でした!

続いては、鰻温泉エリアへ。スメ体験をします。
スメってなあに?って思いますよね!
スメは噴出する温泉の蒸気を利用した天然のかまどなんですって!

うわはーこりゃアチそうです、、、
温泉の匂いがあたり一帯に漂っていました。

こんなかんじで観光客向けの案内もあります。
今回はたまごと先ほどのテントウムシたちが守ってくれたオクラを
スメに投入します!!!


まずはオクラをセット!熱くて手袋をしないと近づけません。
久保姉さん、やけどしないでね!

蓋をして数分待ちます。。ワクワク。

待つこと数分。ここで富田Pの登場です!オクラ回収オナシャス!

蓋をめくるとモワッと蒸気が立ち込めてきます。アチそー。

蒸気が富田Pのメガネを容赦なく曇らせる、、、

えいっ、と手を入れて、、、、

あっちーー! けど無事に回収!いや、なんという表情(笑)

彼の表情からいかに熱いかお察しください。

ここまで表情を変えてくるスメの熱さたるや、、、
熱さに悶絶とした、この顔のことを「スメ顔」と命名しましょ。

見てください!この蒸しあがったオクラの良い色!

たまごも蒸しあがりました~!

これまた、アチアチで殻が剥きづらいんすよね

たまごの熱さでだんだん「スメ顔」になってくる富田P。

ぱかっ、みごとな黄身の色。

がぶっといってみます。 どう?ウマいかい?

ウメぇぇぇぇ。これは「ウメ顔」である。

スメを堪能したあとは鰻温泉エリアを散策。鰻ニャンズがたくさんお出迎えてくれました。

温泉を発見!

せごどん(西郷どん)ゆかりの湯だって!
これはせこどんも入るしかない!ちぇすとー!!!

浴槽はこんなかんじでした(撮影許可をいただきました。)
温度はかなり熱めで、一緒に入っていた皆さんはもれなく「スメ顔」してました。

そんなこんなで一日目は終了!

二日目は山川漁港に移動して、水産資源を守るアマモについてレクチャーを受けました。

アマモとは、海藻の一種であり、
アマモの藻場は、多くの水生生物の生活を支える以外にも、水中の有機物を分解し、酸素を供給するなど海水の浄化に大きな役割を果たすと言われています。

またブルーカーボン生態系(後述)を構築し、地球温暖化抑制にも効果があるとか!
山川漁港のエリアでも水質悪化や埋め立て、磯焼け等の要因により、藻場の減少が進んでいるそうです。

アマモめっちゃいいヤツなので、ここはぜひとも増えていただきたい!

レクチャー後はアマモの種を海にまくための下準備を参加者全員で行います。
アマモの種はこんなかんじ。お米粒よりずっと小さい。

こんなかんじで紙粘土にアマモの種を埋めていきます。

皆さん、真剣なまなざしでアマモを埋め込んでいきます。

アマモの準備ができたので今度はその種を撒くためにビーチへ、、、

SUPで沖に出ます!

ある程度の深さのところまでSUPを走らせ、アマモを海に撒きました。


その後は、参加者みんなで記念撮影パシャリ。

自分の植えたアマモが大きくなってそこの生態系の役に立つって素敵だな、
できれば成長した姿も見てみたいですね!(また指宿出張したい!)

SUP体験のあとで、
「これからの漁業は獲るだけではなく、獲るための環境作りも必要だ!」と
山川漁協の川畑さんが熱く語っていたのがとても印象的でした。

SUP体験で疲れた身体を癒すため、旅の最後に砂蒸し温泉を訪れました!

砂を乗せられたときはその重さに少し驚きましたが、

ジワーっと身体をあたためる温泉地熱がとても心地よかったです。
さざ波の音をききながら、汗が噴き出してきます。

世古の入砂時間は10分が限界でした。(スタッフさんも10分前後をおすすめしていました)

今回の視察では、陸と海の生産者さんによる未来に向けたそれぞれの方針や施策を実際に体験させてもらうだけでなく、指宿の観光地としてのポテンシャルを強く味わうことができました。

指宿で見たこと、感じたこと、体験したことを、
海旅プロジェクトとして今後のツアー作りや企画設計に役立てていきます!

薩摩富士こと、開聞岳を望む一場面

リアス式海岸の恵みを感じる 岩手県宮古市視察

【視察ブログ】こんにちは!出張大好きでおなじみの世古(せこ)です。
今回は「海旅視察」の第二弾として岩手県宮古市に行ってきました!

海旅プロジェクトとは今年から本格実施スタートする新規事業で、「海×食×旅」の新しい形を模索します!従来のガストロノミーツーリズムと一味違い、「海と暮らす街」のディープな日常を味わう旅・・・
地元の食材の一番おいしい食べ方から、漁師さんおすすめのお店、実際に海に出て食材調達など、さまざまな方向から地元密着で「旅」を考えます。

“映えない”、それはありのままの日常。
“海と暮らすまち”の日常の中には、あなたにとっての非日常となる新たな発見と感動がある。
ここでしか味わえない「特別な食文化」「生業や生活の中に隠れた魅力」に出会う旅は、きっと忘れられない時間をあなたに刻む。
そして、この旅でしか知りえない「今起きている海の変化」への気づきも・・・
「知らないままでいたくない」海旅をあなたに。
海旅プロジェクト、始動します。

東京から新幹線で盛岡駅に到着し、
そのあとはレンタカーで宮古市に向かいました。

宮古市に到着した頃にはお昼どきだったので、
地元で評判の寿司屋「魚正」さんへ。到着したらすぐ海鮮。
海旅チームはテンポがいいんだぜ。

全部美味しかったですが、サーモンとウニは別格でした。
サーモンは「宮古トラウトサーモン」というご当地ブランドサーモンで、
身が締まっていて、色も鮮やかで芸術品のようで食べるのがもったいなかったです。(秒で食べました)

ウニは鮮度がよく、雑味がなく、とにかく甘味が強く宮古のポテンシャルを感じました。
ちなみにセコちゃんは「チョコミントよりもア・ナ・ゴ」が好きです!!

最高のランチを堪能した後は、宮古が誇る景勝地、「浄土ヶ浜」へ。

トンネルをくぐると、、、、、

青と白がマブシイ、見事な入り江が現れました!

やーー、、、しばらく見とれてしまいました。
あの宮沢賢治も眺めた景色だそうですよ。
こんな浜でプロポーズしたら成功確率が上がりそう(確信)。
世古の将来のプロポーズ候補地に新たに加えました。

完全にテンションの上がったメンバーたちはボートに乗り込みます。

沖からもこの景色を眺めたい、、、
風は吹いていたけれど頑張ってボートを漕ぎました。
風ニモマケズって感じです。(世古は腰が痛いので一切漕ぎませんでした)

続いて、宮古市重茂(おもえ)エリアにある「えんやぁどっと」にお邪魔しました。

「えんやぁどっと」と海旅プロデューサーの富田さん。以下、富田P。

えんやぁどっとは重茂漁協が運営する、水産体験交流館。
宮古市の漁業や漁師のめし、水産加工品など水産業を楽しみながら体験できます。
わかめやこんぶ、あわび、うに、季節の活魚など重茂の海産物を販売しています。

えんやぁどっと(https://www.jfomoe.or.jp/peninsula/enyaa/index.html)

ここでは、重茂漁協の方から地域の魅力やポテンシャルについてヒアリングしました。
そのあとは重茂の町内と漁港をてくてくと散策しました。

ひぐらしの鳴き声と、波の音が調和する、とても落ち着いた雰囲気。

今回の海旅視察のお宿「海のみやこ」。
中村さん夫婦が営む民泊タイプのお宿で、
漁師でもあるご夫婦が獲った新鮮な海の幸をいただきました。

特にマゾイの熟成されたお刺身とガザミのお味噌汁がとっても美味しかったです!

翌朝は、重茂漁協のご厚意で「密漁監視船」に同乗させていただきました!

密漁者がいないかと、リアス式海岸を眺めていると現れたのは、

「魹ヶ埼(とどがさき)灯台」!

魹ヶ崎は本州最東端の地として知られ、
この灯台へのアクセスは陸路だと最寄りの駐車場から60分かかるそうです!

灯台ってなかなか見る機会はありませんが、
もし見られたとしても陸側からなんですよねーーー。
海側から見るのが本来の灯台の役目なので、
海の上から見る灯台は、なんだか堂々としていてかっこよかったです。
貴重な体験をさせていただきました。

こんな感じで断崖絶壁の海岸線に沿って船は走ります。
地層、断層フェチにはたまらないはず。

この起伏の激しいリアス式海岸が豊かな海の幸を育むのか、、、

帰港すると、今度は中村さんの作業場にお邪魔してウニむき体験!

富田Pはウニに触ること自体、初だったのでしばらく観察タイム。

「割るぞー割るぞー」といいつつ、なかなか割らない富田P。

富田Pの持つアイテムは、うに割り専用の道具。

ザクっと刺してパカってかんじで開きます。

パカっ!割った状態はこんな感じ。黄色い可食部が見えてきたぞ!

割ったウニの可食部を今度はスプーン的な道具で取り出して、、

ざるに集めていく。だんだんよく見るウニの姿になってきたね!

今度は、可食部についている黒い部分を取り除く作業。

乱暴にやると黄色い部分が崩れちゃうから優しく、丁寧に、、、

こんなかんじで黄色い可食部だけになったら完了!

たくさんのウニを割っても可食部はちょっとしか取れないので

ウニ漁師さんの苦労を実感しました。

今後ウニを食べる時はもっと大切に食べようと思います。

割れたウニの殻たち。ありがとう、おいしくいただきます。

ちなみにこちらがさっき集めた黄色の可食部を専用容器に詰めた状態。
こんなかんじで出荷されます。


これだけウニと触れ合うと思うことは一つ、、、、


「ウニ食いてえ」
ということで前日に行った「えんやぁどっと」に車を走らせます。
あそこには「ウニご飯定食」があるのだ!!!

「えんやぁどっと」と海旅メンバーの久保姉さん。

わかめラーメン、、、、美味しそう、、、ラーメンもいいな
ここでしか味わえない、、肉厚、、、ドッサリ、、、だと、、、

「ウニごはん定食」を食べるつもりが「わかめラーメン」に後ろ髪を引かれる。
わかめは髪に良い食品と言われるのに、世古の髪をぐいぐい引っ張る、、

でもちゃんとウニごはんを注文。

ウニごはんは、もちろん濃厚でおいしゅうございました。
かみしめるごとにウニの旨味が広がる。
ウニを通してリアス式海岸を感じられる。
うーーん、、、ウニがきこえる。

びろっびろに後ろ髪を引っ張られた世古を見かねたのか、姉さんが
わかめラーメンを分けてくれた。 髪!間違えた、神!

わかめがやわらかい、、、そして肉厚。もはやチャーシューの必要性は感じない。
スープは出汁がしっかりしていて、舌の上に潮騒が迫る感じ。
しっかりと宮古市重茂の海の幸を堪能しました。
これは皆さんにもぜひ味わっていただきたい!!

そしてこの旅も終盤、、、

旅と言ったらおみやげだよね!
ということで地元民おすすめの「宮古市魚菜市場」を訪れました。

宮古市魚菜市場(https://www.gyosai.jp/)

こんなかんじで屋内にたくさんの商店が入っていました!

魚の種類が豊富。タラやソイ、ホヤなど三陸らしい魚がちらほら。

アナゴー!!!東京湾のアベレージサイズよりはるかに大きい!肉厚だぁ。
「ストロベリーフレイバー よりも ア・ナ・ゴ!」

今回の視察を通じて、岩手県宮古市の海の豊かさや、多様な食文化を実感しました。
海の幸の魅力や町のあり方がそこに住む人々の生活に深く根付いていて、
一週間くらいゆっくりと滞在してみたいなと感じました。

今後は、今回得た知見をもとに海旅についてさらに考えていきたいと思います!

磯の香りがする川のまち 富山県・射水市内川を味わう

【視察ブログ】海旅プロジェクトの富田です。

海旅プロジェクトは今年から本格実施スタートする新規事業で、「海×食×旅」の新しい形を模索します!従来のガストロノミーツーリズムと一味違い、「海と暮らす街」のディープな日常を味わう旅・・・

地元の食材の一番おいしい食べ方から、漁師さんおすすめのお店、実際に海に出て食材調達など、さまざまな方向から地元密着で「旅」を考えます。

“映えない”、それはありのままの日常。

“海と暮らすまち”の日常の中には、あなたにとっての非日常となる新たな発見と感動がある。

ここでしか味わえない「特別な食文化」「生業や生活の中に隠れた魅力」に出会う旅は、きっと忘れられない時間をあなたに刻む。

そして、この旅でしか知りえない「今起きている海の変化」への気づきも・・・

「知らないままでいたくない」海旅をあなたに。

海旅プロジェクト、始動します。

今年度は2つのエリアで海旅モデルツアーを実施予定です!

モデルツアー実施にあたり、プロジェクトメンバーが日本各地の「海と暮らす街」を視察予定ですので、順次レポートしていきます。

最初の訪問先は「日本のベニス」とも呼ばれる美しい港町、富山県射水市内川を訪れました。

東京駅から新幹線で富山駅まで行き、レンタカーを走らせること30分。

道の駅 カモンパーク新湊に到着して、まずは腹ごしらえ・・・

入って正面のお土産コーナーには、ホタルイカやシロエビ、氷見牛など地元の名産商品がずらり!!全部買いたい!な勢いでしたが、ここはシロエビ釜飯と氷見うどんと大門素麺とホタルイカ天日干しをチョイス。

お昼は名物・白エビバーガーを食べようと思っていましたが、いずみサクラマスバーガーも白エビとホタルイカのピザも美味しそうだ・・・

白エビバーガー

まずは白エビバーガーを実食。シロエビのかき揚げと卵たっぷりタルタルソース、シャキシャキキャベツ、バンズを口いっぱいに頬張ります。咀嚼するにつれてだんだんとシロエビの風味が広がってきて香ばしい。バンズのしっとり感にバーガーとしてのこだわりを感じます。

白エビとホタルイカのピザ
白エビコロッケ

白エビとホタルイカのピザを食べると、一瞬で海の香りが鼻を抜けていき、クセになる味わい!トマトソースとの相性もよくて、二口目三口目と食べる手が止められません。白エビの味もかき揚げよりもダイレクトに感じられます。

気になって注文した白エビコロッケも、じゃがいもと白エビと油の風味が絶妙にマッチしていてこれまたおいしい。

腹ごしらえを終えて、ホクホクしながら私たち視察チーム一行は内川地方へ。

射水市・内川は写真のように、町の中に漁船が通る川が流れています。

川は通常、山から海へ南北に流れることが多いですが、内川は富山新港から東西方向に、海から海へつながっています。京都の鴨川など街の中心となる川は数あれど、内川は街と海をつなぐ港町ならではの姿!

夜遅く(朝早く)には、内川の漁船が出航する姿も見られます。

何気なく停泊している船の内装はブルーのものが多く、街並みに統一感のある色味を加えていています。なんだか簡単に「映える」と言いたくないような、味わいがあります・・・

通りと川の水との距離感がとにかく近い!

地元の方はやはり小さい頃、遊びといえば川遊びだったそうです。

川沿いのベンチなど、この場所でゆっくりと過ごす時間が見えて魅力的です。

内川にかかる橋は、バブル期に建設されたものが多いとのことで、

デザイナーが腕を振るった個性的なものが多いです。堂々たる手のオブジェが街並みに突如現れるスリル!

川沿いを離れて民家沿いを通っていると、ふと気づく道の錆び。

これは、冬場の積雪を溶かすために散布される地下水に海水が多く含まれていて、塩で道が錆びているとのことです。これも港町ならではの景色・・・

夕食をいただいたのは“フレンチをベースとした気軽なビストロ店”「世楽美」さん!築80年以上の古民家をセルフリノベーションされたとのことで、壁の錆びをあえて残すことで、味わいたっぷりの外観になっています。

いざ食事が始まると驚きの連続。

それぞれのメニューは素材の味を活かした調理法で、魚料理に加えて、肉も野菜も全部おいしい・・・箸が止まりません。

白眉はこのサワラのポワレ 赤ワインソース。

肉厚なサワラはしっかりとした食べ応えがあり、パリッと焼いた皮からバターの香りが鼻を抜けます。マイルドで芳醇な赤ワインソースもサワラの風味を殺さず絶妙なマッチ具合。最高です。

お店の雰囲気も居心地がよく、すばらしい食事と気持ちの良いサービスで、

何度でも訪れたい素敵なお店でした!!

食後は地元の漁師さん行きつけのスナック「むすび」さんへ・・・

射水の街の話や伝統的なお祭りのこと、名物・シロエビ漁の話などお聞きすることができ、港町ならではのディープな時間を過ごすことができました。

さて、翌朝は今回の訪問のメインの目的だったシロエビ漁に同行させていただく予定でしたが、残念ながら、現在射水のシロエビは不漁が続いており、訪れた週は休漁となってしまいました。

シロエビは富山湾でのみ獲れる魚で、地元の漁業者のみなさんが資源管理を積極的に行ってきた歴史があります。輪番制によって漁に出る船と休む船を分け、プール性と組み合わせることで、シロエビ漁の漁業者同士で売上を均等に配分することで過度な漁獲競争を防ぎ、持続可能な漁業を体現しております。

富山湾の重要な資源であるシロエビを守り続けるために、漁に出ないということ。これも海と向き合うという一つの形なのだと、目の前の海を見ながら感じました。

海に出れなければ、陸で海を感じよう!!ということで、実際のシロエビ漁で使用する魚網を見せていただきました。

なんだかカラフルでおしゃれ・・・

地元のデザイナーさんはこの魚網を使ったアレンジTシャツ作ろうと企画していたり、魚網のアップサイクルに取り組まれていました。

これだけカラフルな魚網ならかわいいアレンジグッズがたくさんできそう・・・

旅行者も何かお土産に作れたらいいなあ、なんて妄想も広がります。

空いた時間でふらっと街の魚屋さんを訪れてみました。

美味しそうな地元の魚がずらり・・・・!!

どれも新鮮で、大型スーパーには置いていないような珍しい魚も扱っていて、

港町ならではの魚屋を見るのはとても楽しいです!

私もお土産に、富山名産・ホタルイカと、こちと甘エビの昆布締めを買ってきました!!

最後は内川の美しい夕景

内川・新湊地域は空き家率が高く、人口減少も問題となっているとのことですが、

近年は、そういった空き家民家をリノベーションして、お店や宿泊施設を始める方が多いようです。旅行で訪れた方が街に魅力とポテンシャルを感じ、ここで何かを始めてみたいと思う、そんな力がこの街にはあります。

文字通り海とつながっている街、おいしい海の食材と、地元の人々。そしてここに引き寄せられるように移住してきた人々。

伝統が息づきながら、新しい風が拭く港街。

みなさんも機会があれば、ぜひ訪れてみてください!

▼富山県観光公式サイト / 内川をまちあるき

https://www.info-toyama.com/stories/umitoyama2024ss_history